画面は、世代を引き離しがちです。子どもたちは部屋の隅でタブレットを見て、おじいちゃんおばあちゃんは別の隅でおしゃべり。それでも「いい集まりだったね」で終わってしまいます。一緒に過ごしたくないわけではありません。7歳と77歳が同じように楽しめる遊びが、あまりないだけなのです。
写真当てゲームは、その数少ない例外のひとつです。どちらにも、相手にはないものがあります。画面は、家族自身の歴史をのぞく、みんなで共有する窓になるのです。
ふつうのビデオゲームでは、子どもが圧倒的に有利です。一般常識クイズなら、いちばん本を読んだ人が勝ちます。でも、自分たちの写真で遊ぶゲームは違います。知識が世代ごとに分かれているからです。
このバランスが、自然なチームをつくります。どちらもひとりでは勝てず、お互いにこっそり感心します。画面のある家の中では、めずらしいことです。
スマホやタブレットは1台だけのほうが、自然と体が近くなっていいものです。テーブルに置くか、テレビに映して、誰も小さな画面に目を凝らさなくていいようにしましょう。年配の方の目には、どんなルールより、大きな文字と大きな地図が大切です。
おじいちゃんやおばあちゃんと孫をペアにして、ピンを1つに決めてもらいましょう。地図は若いほうが担当し、手がかりは年上の人が教えます。1台の端末での2人1組は、6歳と80歳が対等に競える、いちばんシンプルな方法です。
カウントダウンはゲームを進めてくれますが、短すぎると、見覚えのあるものを思い出すのに時間が必要な人が置いていかれてしまいます。30秒より60秒か90秒のほうがやさしい設定です。急いでいなければ、タイマーなしでも構いません。
最初のゲームは5ラウンドがちょうどいい長さです。年配の方は短めに遊んで、あとでもう一回、が楽しいもの。子どもは、勝っているうちにやめるのが好きです。
このゲームでいちばん楽しいのは、答えが出たあとです。本当の場所が表示されたら、自由に答えられる質問をしてみましょう。うまくいきやすいのは、たとえばこんな質問です。
無理に話をさせなくて大丈夫です。質問がひとつあれば十分なことも多く、おじいちゃんやおばあちゃんは5分でも話し続けてくれます。そのまま聞きましょう。ゲームはきっかけで、思い出話こそが目的です。
とっておきの写真は、スマホに入っていないことも多いものです。靴箱の中や、台紙が粘着式のアルバム、誰かの家の引き出しの中にあります。それらもゲームに迎え入れることができます。
こうすると、プリントの箱を前にした静かな午後が、家族みんなで取り組むプロジェクトになり、写真がこれ以上色あせるのも防げます。ゲームで使われるのは位置情報のある写真だけなので、場所を入れることで、遊べる写真になります。
PhotoGuessr は、こんな午後のために作られた、iPhone と iPad 向けの無料の家族向けゲームです。あなたのライブラリの写真を使い、全員に1枚を見せ、各プレイヤーがこっそり地図にピンを置きます(2人で1人分の枠とピンを一緒に使うこともできます)。30秒・60秒・90秒のカウントダウンはお好みで。答え合わせでは、全員のピン、それぞれがどれくらい外れたか、ラウンドの勝者、場所の名前と日付が表示されます。1人から8人で遊べて、ラウンドは5・10・15回から選べます。特定の年やアルバムに絞れるので、スキャンした古いアルバムにも便利です。ファミリー名簿には、みんなの勝ち数が残ります。広告もアカウント登録も課金もなく、写真は端末の外に出ません。写真のほとんどが同じ町のものでも、正しい地区を選べれば、ちゃんと得点になります。
おじいちゃんおばあちゃんが、また新しい機械を欲しがることはあまりありません。望んでいるのは、孫との時間と、覚えていることを伝える方法です。「これ、どこだっけ?」をみんなで遊ぶと、その両方がかないます。家族が一緒に同じものを見て、誰も頼んでいないのに、思い出話が自然とこぼれ出します。人と人を遠ざけるのではなく、近づけてくれる、画面のある遊びです。