お子さまが専門語学グラマースクール(Language Specialist Grammar School)への進学を目指しているなら、通常の11プラス試験とは別に「LAT(Language Aptitude Test:言語適性テスト)」という試験があることをご存知でしょうか。LATは見慣れない試験形式で、準備方法もわかりにくいことが多い。このガイドでは、LATとは何か、何が試されるのか、そしてどう準備するかを解説します。
LAT(Language Aptitude Test)は、主にイングランドの専門語学学校(Language College)への入学を決める試験です。通常の11プラス試験(英語・数学・言語推論・非言語推論)とは別に行われ、外国語を学ぶ能力や適性を測ることを目的としています。
重要なのは、LATが「どれくらい語学を知っているか」ではなく「語学を学ぶ潜在的な能力」を測るテストだという点です。フランス語やスペイン語の知識は必要ありません。むしろ、言語のパターンを認識し、新しい規則を素早く適用する能力が試されます。
LATを入試に使用する学校はグラマースクールの一部で、主に語学教育に重点を置く学校です。具体的な学校名は毎年変わる可能性があるため、志望校の入試要項を必ず確認してください。多くの場合、学校のウェブサイトや地方教育局(Local Authority)のウェブサイトに記載されています。
LATの内容は学校によって異なりますが、一般的に以下の能力が測られます。
架空の語(実在しない言語)の発音規則を示し、新しい語をどう発音するか、またはどうつづるかを問います。これは、言語の音とつづりの規則を素早く習得できるかを見ています。例えば「この言語では "k" の前の母音は長く発音される」という規則を示し、新しい語に適用させる問題です。
見たことのない言語(架空、または実在するが学習していない言語)の簡単な文法規則を提示し、その規則を使って文を完成させる問題です。例えば、名詞の性別による変化(英語にはない概念)を素早く理解して応用する能力を見ます。
短時間で新しい語彙(架空の言語の語)を覚え、文脈に合わせて使う問題です。記憶力と語彙を文脈の中で使う柔軟性が測られます。
通常の言語推論に似た形式で、語の関係性や類推を問う問題が含まれる場合もあります。
「その場で学ぶ能力」を測るLATに対して、準備できることは限られていますが、それでも有効な準備方法はあります。
多くの11プラス出版社がLAT対策の練習問題集を出版しています。問題タイプに慣れておくことで、本番での処理速度が上がります。志望校が過去問を公開している場合は必ず入手しましょう。
広く読書する子どもは、言語パターンへの感度が高い傾向があります。ジャンルを問わず、量より継続的な読書習慣が重要です。
フランス語、スペイン語、ドイツ語などの初歩的な学習経験は、「言語は一定の規則で成り立っている」という感覚を養います。LATで直接役立つわけではありませんが、言語学習への柔軟な姿勢を育てます。
語彙を短時間で記憶する問題があるため、カードゲームや記憶ゲームで記憶力を日頃から鍛えておくことも役立ちます。
| 項目 | 通常の11プラス | LAT |
|---|---|---|
| 目的 | 学業の全般的な適性 | 語学学習の適性 |
| 科目 | 英語・数学・推論 | 言語パターン・音韻・文法 |
| 事前知識の必要性 | 学校の授業内容 | なし(架空の言語) |
| 準備のしやすさ | 比較的しやすい | 難しい(が、慣れは有効) |
LATの結果の扱いは学校によって異なります。通常の11プラスの結果と組み合わせてボーダーラインの判定に使う学校、語学特別枠の選抜にのみ使う学校など様々です。志望校の入試要項で詳細を確認することが不可欠です。
LATは一般的な知識や成績を測るテストではなく、言語を学ぶ潜在的な能力を見る試験です。外国語の知識がなくても受験でき、初めて見るパターンを素早く理解して応用できるかどうかが評価されます。過去問で形式に慣れ、言語感覚を日頃から磨くことが最も効果的な準備方法です。